前回の記事では、ヒゲ脱毛を受けたくても肌の調子が整わないために施術を受けられないジレンマを筆者の体験談を交えてご紹介させていただきました。
湘南美容外科の美人看護師さんに言われた教えは3つ
- ヒゲはシェイバーで剃るべし
- 日焼け止めはマスクの有無に関わらず毎日塗るべし
- とにかく保湿すべし(湘南美容外科専売のオールインワンゲルがおすすめ♡)
最後の保湿については若干営業入っていますが、別に無理して湘南美容外科のオールインワンゲルを使わなくてもいいと思います。(ほっといても誕生日とかで無駄にポイントが貯まるので貯まったら交換しています)
上記を守ってもなお、口周りの肌の調子が整わない30代前後の男性諸君に最終奥義を伝授しようと思います。
美人看護師さん直伝の究極奥義…
「皮膚科に行く」
お断り
これ内容的にYLYM(Your Money or Your Life)に該当しないですかね?Googleさん大丈夫ですか?
製薬会社の社員でもあるので、念の為触れておきますが私が所属している会社では皮膚科領域の薬剤を扱っておらず、今回紹介する薬剤や治療法についてはズブの素人です。あくまでも私の主治医並びに皮膚科領域に特化した製薬会社が患者向けに公開しているHPを参考に作成しています。勿論、利益相反なんてものはありません。
また私の受けた治療法については主治医の判断で処方されたものであり、全ての方に適応される訳ではありません。ご自身の肌トラブルに関しては、ご自身の主治医と相談して治療を進められてください。当該治療を受けられて生じた副作用等についても当ブログでは一切の責任を負いません。
『こんな治療法もあるんだ〜』くらいの軽いノリで紹介したいのですが、仕事柄このあたりは丁寧にやっておきたいものでご了承ください。
結局皮膚科が一番肌トラブル解決への近道
今、肌に悩める全ての人類は一度皮膚科を受診することをオススメします。
受診した上で治らないという人、言われた通り薬は飲めていますか?毎日塗り薬を正しく塗布できていますか?
それでもダメだと言うなら、受診する皮膚科を変えてみましょう。
仕事柄、医師とお話する機会が多いのですが、皮膚科の実力は圧倒的に経験とセンスに依存するようです。出身大学等は参考になりません。診察の丁寧さも実力はあまり反映されません。肌を見た瞬間にいかに正しく診断できるかが全てだそうです。
私も年末に縋るような想いで皮膚科の門を叩きました。
自分の皮膚くらい、生活習慣や食事、洗顔や保湿でなんとかなる!と信じて30年近く生きてきました。ここにきて根拠もなく自分を信じることをやめよう。素直に他人の意見を聞いてみようと思いました。
皮膚科へ行く
まずはどの皮膚科に行くかネットで検索です。
ポイントは
- 自由診療を主眼に置いていない
- 通いやすいこと
この2点です。
自由診療をメインでやっているところは、効果があるかよく分からない保険外の治療を勧められ治療費が高くつくケースが多く初手に選ぶ皮膚科としては適切ではないでしょう。
困ったときにすぐに先生に相談できることも重要です。通いづらいがために、薬を切らしてしばらく治療の継続ができなくなっては行けません。ネットの情報では名医かどうか分かりません。家や職場の近くの皮膚科で口コミがそこそこ悪くないクリニックを選びましょう。
筆者は職場の近くの皮膚科に行きました。平日フルオープン、12:00〜13:00も診察している、18:00までやっているので終業後ダッシュで行けば間に合う等、私にとっては非常に通いやすいクリニックです。
いざ受診!年末の最終出勤日にちょっと早めに終業してクリニックに向かいました。受付や看護師さんはやや業務的でしたが、院長は50代くらいの感じのいい男性医師でした。
医師の見立てでは
- 脱毛やヒゲ剃りによる乾燥
- ニキビが出来やすい肌状態(毛穴が詰まった状態)
とのこと。
ニキビの周辺ってザラザラしてないですが?それらの多くはコメド(面ぽう)と言うものだそうです。ちょっと大きくなってくると白ニキビなんて呼ばれたりもします。このまま放っておくと赤ニキビ→黄ニキビと進化していってしまいます。
コメドの段階からしっかりとケアするとツルッとした肌質に変わっていくそうです。このコメド治療は皮膚科で受けられます。それも保険診療で。
コメド治療は基本的に専用の塗り薬を使用します。
赤ニキビに対しても、従来の抗菌薬(アクネ菌の繁殖を抑える薬剤)に加えコメド治療薬が使われるそうです。
そんな私に処方された薬剤はこちら!
- ビブラマイシン錠 10mg 1回1錠 分2
- イトラコナゾールカプセル50mg 1回1カプセル分1
- アクアチムローション1% 朝1回 外用
- ディフェリンゲル0.1% 夜1回 外用
- ヒルドイドローション0.3% 夜1回 外用
薬剤師さんとか皮膚科領域に強い製薬会社で働く方なら分かる処方だそうです。自分は何となくしかわかりませんでした。ざっくり効能をお伝えすると
- ビブラマイシン→抗菌薬(飲み薬)
- イトラコナゾール→抗真菌薬(飲み薬)
- アクアチム→抗菌薬(塗り薬)
- ディフェリン→コメド治療薬(塗り薬)
- ヒルドイド→ 保湿剤(塗り薬)
抗菌薬の飲み薬と塗り薬に加えて抗真菌薬の飲み薬も合わせたストロングスタイル。保湿剤はみんな大好きヒルドイド!(※保険診療下で美容目的での使用が横行し医療費の押上げていると指摘されています。)
主治医から「極力ヒゲ剃りは行わない」ように指示されたので、在宅勤務の日や土日は汚いヒゲ面で過ごしています。また主治医からは「3ヶ月から半年くらいの長期戦を覚悟してください」とも言われていますが、2ヶ月位経った時点での感想をお伝えします。
2ヶ月時点での感想
結論、新たなニキビがほとんど出来ず、非常に調子が良いです。
その後、数回通院していますが現在の処方は
アクアチムローション1% 朝1回 外用
ディフェリンゲル0.1% 夜1回 外用
ヒルドイドローション0.3% 夜1回 外用
と飲み薬がなくなりました。先にビブラマイシンを半量に減らし、その後中止。次にイトラコナゾールをオフにしました。
最初の1ヶ月位は実は塗り薬より飲み薬が効いている期間のようで、止めると少し小さいニキビが出来たりしましたがすぐに落ち着きます。
ヒゲ剃りは毎日のようにやっていたところから1週間に2回くらいになりました。やっぱりシェイバーと言えどヒゲ剃りは肌を傷付けていたんだと頻度を減らして実感。相変わらずヒゲ面はイケオジにはならず、娘から『泥棒さんみたい!』と言われる始末ですが、肌を守るためにはこんなちっぽけなプライドは捨ててやります。
コロナ禍で毎日マスクをする日々だからこそ、多少ヒゲ面でも誰にも気づかれませんし迷惑もかけません。息苦しいですが、肌を休ませられると前向きに捉えることもできますね。
注意点
ディフェリン、とても素晴らしい薬なんですが人によってはヒリヒリ感が強くて続けられない方もいるそうです。(特に使い始めの2週間くらい)
私が医師から言われたのは
「最初の1週間は塗ってから1時間くらいしたら洗い流して」
まじで?
1時間だけで?もったいなくない?
と思って調べてみたところ、他の皮膚科の先生もHPでこの方法を推奨されています。添付文書には記載されていませんが、製薬会社が作成している患者向け資材にも記載されているのであながち間違ったやり方ではないようです。
他にも塗る間隔を空けたり、もう少し弱い薬(ベピオ)を使うなど対策はあるようです。
あくまでも上記対策は私の主治医からの指示になります。もし副作用が出た場合はきちんと主治医に相談しましょう。また効果が出るまで3ヶ月近くかかってくるので、最初の1〜2週間くらいで自分で効果判定をして止めてしまわないことが大切です。
繰り返しになりますが、この副作用対策が全ての方に当てはまる訳ではありませんし、不安なことがあればすぐに主治医の先生にご相談ください。
最後に
信頼できる皮膚科の先生を見つけることが、肌トラブル解決の一番の近道だと思います。
HPだけで医師の雰囲気まで確認することは難しいかと思います。ただ自分に合わないと思ったときは無理せず別の医療機関に行くことも検討しましょう。主治医を変えることは決して悪いことではありません。(むやみに様々な医療機関を受診することは推奨しませんが…)
ヒゲ脱毛で毎回お断りされている殿方に『皮膚科に行く』というシンプルな解決策がお役に立てば幸いです。
最後におすすめのシェイバーのリンク張っておきます。PHILIPSのシェイバーが一番肌に優しいんじゃないかと思います!
それでは!
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