MRってどんなお仕事?〜MRの心得編〜

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働き方

どうも、のりおです。

今回はお仕事シリーズ、MRってどんなお仕事(その1)ということで、現職MRでございます筆者が赤裸々に仕事内容についてご紹介させて頂きます。

今回の記事は

  • 新卒でMRへの就職を検討している
  • 他業界からMRへの転職を考えている

そんな方に役に立つ内容になりますのでご参考にいただければと存じます。今のところ就職や転職を考えていないという方は、筆者ののりおはこんな仕事してるのかーくらいの軽い気持ちで読んで下さい。

MRって何?

そもそもMRって何の略なのかと申し上げますと、Medical Representativeのことを指します。日本語訳では一般的に「医薬情報担当者」と呼ばれています。そのほとんどは製薬企業の営業部門に所属しています。(一部コントラクトと呼ばれる派遣会社に所属しているMRもいます)

厚生労働省令による定義では

医薬情報担当者とは、医薬品の適正な使用に資するために、医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し、提供することを主な業務として行う者をいう。

「医薬品等の製造販売後安全管理の基準に関する省令」(厚生労働省令第135号)より
のりお
のりお

日本語難しい!何言ってるかまじで分からん!

簡単に言えば、医療関係者(医師や薬剤師、看護師など)に自社医薬品の情報を伝えたり、集めたりするお仕事です。

ここで突然ですが質問です!

今ここに1錠の薬があるとします、この薬を今から飲んで下さい!

……

って言われて普通に飲めますか?普通に無理ですよね?怖すぎます。青酸カリかも知れませんし、違法な麻薬かも知れません。

薬はその性質上、その薬に関する「情報」が必要不可欠なのです。その「情報」をもとに医者は出す薬剤を決めて、患者さんに「これは〇〇を治すために出しておきますね」と説明し、薬剤師は「1日○回忘れずに飲んで下さい」と伝えます。

その薬の「情報」を医療関係者にお伝えする役割が医薬情報担当者たるMRなのです。

もう一つ大事なお仕事が情報の収集です。

薬は市販されるまでに「治験」と呼ばれる厳しいテストを通過し、有効性と安全性が確認しなければいけません。ただこの「治験」は患者さんの数も少なく得られるデータは非常に限定的です。薬の市販後、様々な背景の患者さんに投与されて初めて発見される「副作用」もあります。

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例として適切かどうかは分かりませんが、肺がん治療薬としてイレッサという薬剤が2002年に承認されました。新しい作用機序の薬剤で、日本でも異例のスピードで審査・承認されました。市販後に「間質性肺炎」という副作用が多く報告され訴訟に発展しました。

この件で販売元であるアストラゼネカ社は副作用の存在を隠蔽していたのではとの疑惑もありましたが(筆者も真相は分かりません…)市販後にこういった副作用が明らかになることは往々にしてあります。

市販された薬剤について安全性情報を収集し、何かしら傾向が見出された場合いち早く医療関係者に周知する。これもMRの大切なお仕事です。

MRは患者さんの有効で安全な治療のために、医療関係者に自社医薬品の情報を伝えたり、収集したりする社会的使命のあるお仕事なのです!

営業という側面も…

上記内容は大体、新卒のMRが採用面接の志望理由で高らかに歌い上げ、研修中もその使命感を持ったまま現場に配属されます。

そして理想と現実のギャップに悩むのです。

配属後に待っている現実は売上目標に追われる日々。いかに自社医薬品の有効性を強調し、副作用のリスクを少なく見せて医者に使おうと思ってもらえるか。軽症の患者さんにも色々理由をつけて自社医薬品の適応だと医者に吹き込みます。

今でこそ業界の規制も厳しくなり接待は禁止になりましたが、医者の趣味や好物をリサーチし、徹底的におべっかを使い気に入られて売上を伸ばすという戦略も未だに多く取られています。

決算の時期になって売上目標が未達の場合は、調剤薬局に行って通常購入されている医薬品の翌月分を前倒しでの購入を依頼することもあります。

こういうことをしているとふと気付く訳です。

のりお
のりお

こんなことをしたくてMRになったんじゃない!

確かに上記の翌月分の購入を依頼するただの粉飾決算のような事例は全くもって意味がないと考えます。しかしながら製薬会社が利益を追求することは、一営利企業としての側面だけでなく、社会インフラとしての必要性にも関わってきます。

一つの薬剤が研究開発から市販されるまでに約500億円かかると言われています。ただ500億円投資したからといって必ず市販できるかと言えば必ずしもそうとは限りません。「治験」で思うような結果が出ず日の目を見ること無くボツになった薬剤は星の数ほどあります。

医療の発展のためには、常に新しい治療法や治療薬の開発が不可欠です。まだまだ治療法の確立していない疾患や困っている患者さんが沢山います。今回のCOVID-19に対しても世界中の製薬会社が治療薬を本気で開発しています。製薬企業は今市販している薬剤で得られた利益を、これから開発する薬剤に投資します。投資しないことにはを新薬を生み出すことは出来ないからです。

つまり利益を追求することは、結果的に新薬の研究開発に繋がり、未来の患者さんを救うことに繋がるのです!

結局はバランス

と言われて利益追求に納得できるかどうか。私は正直難しいと思います。今も悩みながら仕事をしています。

結局は医療貢献の使命感と営業として利益追求をするそのバランスの上にMRという仕事は成り立っています。MRによってバランスは様々で正解はないと思います。その正解らしきものを探し続けるのは精神的にタフですし、どちらかに振り切ってしまいたい欲求にも駆られます。

個人的な見解ですが、この絶妙なバランスを維持し続けることこそMRの真髄なのではないかと思います。

今回はMRという仕事について理想と現実をお話させていただきました。概要的なところから本質に迫ってしまいましたが皆さんついて来られたでしょうか…?MRしか経験してきたことのない人間が、MRという仕事を伝えた訳ですから、見る人が見たら主観や偏見だらけの文章でしょう。けどブログってそういうものじゃないですか?笑

ということで本日の結論!

結論:このバランス感覚、就活の志望理由とかで話すと採用担当から「分かってるね〜」と思われます

多分ですが!笑

ということで今日はそんな感じで、それでは!

ブログ後記

医療業界の中でも中心にいるとはとても言えないMRは、それを取り扱うドラマや映画なども非常に少ないです。

最近だと多部未華子さんが主演でMR役を演じられていた「私の家政夫ナギサさん」は少しMR界隈でも話題になりました。

MRをしている身としてあるあると思うような場面やこれは現実的じゃないなーと思う描写など色々あって面白いです。このドラマを見て、MRという仕事に興味を持って下さる人が少しでもいればいいなと思います。

実際にドラマのような世界をそのままイメージしてこの業界に飛び込まれたらかなりギャップがあって戸惑われるかもしれませんので、一旦は身近な業界の方にお話を聞くことをお勧めします。笑

勿論、のりおはいつでも相談に乗りますのでDMでもコメントでもお待ちしております!

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