どうも、のりおです。
今回はMRに必要な学歴や資格、そしてお給料の話をしたいと思います。
この業界に挑戦しようとしている方々の背中を押せるような内容になっていると思いますので是非読んでみて下さい!
MRに必要な学歴
MRに必要な学歴は「大卒以上」です。薬学部を出て薬剤師免許を持っていればベターです。
薬のプロといえば「薬剤師」をイメージされる方も多いかと思います。現在、薬剤師の資格を取るに薬学部のある6年制の大学に通って、難関試験で有名な「薬剤師国家試験」(合格率68.7%)に合格しなければいけません。なお6年間でかかる学費は平均1200万円です。
それは流石に無理やわ…
実際に私の働いている会社でも薬剤師免許を持っているMRの方は結構多いです。しかしながら必須の資格ではなく、MR全体の8.7%(2020年版 MR白書より)が取得している状況です。
また理系で大学院を出ている必要も無く、4年制の文系の学部卒でもチャレンジできる職種になっています。筆者は理工学部を学部で卒業したクチです。
それぞれ会社によって薬学部卒をメインに採用していたり、文系でも積極的に採っていたり方針は様々です。
一点注意が必要なのは「文系でもチャレンジできる」という点です。入社後、とにかく医薬品に関して疾患や病態、治療法などとにかく勉強漬けの日々です。詰め込む知識もそういった内容なので、医学薬学のワードにアレルギーがあるような方にはおすすめできません。
少なくとも薬の作用機序や治療法に興味がある(興味を持てる)ことが大前提でしょう。
MR認定証って?
製薬会社(メーカー)でMRとして働くには、新卒で入る場合と中途で入る場合で少し必要となる資格が違ってきます。
新卒の場合:普通免許
中途の場合:普通免許+MR認定証
MR未経験なのに「MR認定証」なんて持ってる訳ないだろう!
そもそもなんだその謎資格は!
いきなり出てきました「MR認定証」。こちらは公益財団法人MR認定センターがMRの資質向上を目指して行っている民間の資格制度になります。
現在、MRの98.1%が取得しているというMR認定証。驚異の取得率。毎年12月中旬に試験があります。
新卒でMRとして入社した場合、半年間くらいの導入研修後、現場に配属され、その後業務を行いながら自己学習を行い12月の試験に備えるというのが通常の流れです。
他の業界と比較して導入研修が異常に長いのが特徴です。コロナ禍で研修もオンライン化しているところもあると聞きますが、以前はホテルや自社の研修施設で泊まり込みの研修を行います。年頃の男女がひとつ屋根の下、苦楽を共にするので必然的にカップルできます。そして配属で遠距離になってしまうというところまでが「新卒MRあるある」です。笑
筆者は特に何もなかったです。モテない村の住人の新卒諸君はあまり研修生活に夢を抱き過ぎないことをオススメします。ただ今思うと、研修生活は会社に入ってから一番楽しかった時期だったかも知れません。
脱線しましたが、12月にあるMR認定試験は普通に勉強していれば、まず落ちることはありません。試験科目は3科目(医薬品情報、疾病と治療、MR総論)あり、公式テキストからしか問題は出ませんし、何回か模試もあるのでそこで実力の確認も出来ます。
落ちても会社が認めれば別に普通にMRとして仕事は出来ますが、ほとんど受かる試験で「あの人落ちた」といった情報は社内でも噂になったりするので、何となく居心地が悪いかも知れません。
中途でMR認定試験にチャレンジしようとすると2つの方法があります。
- CSOに就職する
- MR導入教育実施機関で基礎教育を受ける
CSOとはMRの派遣サービスを行う会社です。中途で製薬メーカーでMRになるためには、CSOでMRの基礎教育を受けMR認定試験に合格し、その後派遣として実務経験を積んでおくというパターンが王道のように感じます。
MR導入教育実施機関で基礎教育を受けた人は自分の周りでは聞いたことがありません。一応MR認定センターからはリンクの施設が対象になっていると通知が出ています。
その他の資格は?
MRは車移動が基本なので普通免許は持っておいた方が良いでしょう。(AT限定で問題ありません)
それ以外は特に必要ありません!
TOEICも英検も漢検もITパスポートも簿記もFPも宅建も全部いりません!(知っている資格並べてみました笑)
新卒の方はこの業界に飛び込む勇気、中途の方は一旦CSOで経験を積んでからメーカーへの転職という流れに堪えられるかがポイントでしょう。
気になるお給料事情
DODAの職種別平均年収ランキング2020年度版によりますとMRは697万円で4位でした。
気になる1位は投資銀行業務で819万円、2位は運用(ファンドマネージャー/ディーラー)で748万円、3位は経営/戦略コンサルタントで724万円でした。※こういった職種に対して全く知識がないため、就職難易度や激務度は分かりかねます。けどなんか響きはカッコいいですね。合コンでモテそう。
メーカー別に平均年収の最新のランキング(2021年度)も出ています。(一部バイオベンチャーなども含まれており、MRという職種のある一部上場企業のみ紹介させていただきます)
1位 エーザイ 1099万円(平均年齢45.2歳、平均勤続年数20.6年)
2位 第一三共 1098万円(平均年齢43.0歳、平均勤続年数18.9年)
3位 武田薬品 1094万円(平均年齢41.5歳、平均勤続年数15.1年)
引用元:年収ランキング
この他アステラス、中外製薬が1000万円オーバーです。
1000万円に到達しなくても、中堅内資製薬会社であれば600〜800万円くらいが相場でしょうか。またこういったランキングには顔を出さない外資製薬も700万〜1000万くらいのイメージです。※これは筆者の個人的なリサーチの結果です。
いや〜強烈ですね。いわゆるサラリーマンの平均年収は442万円(平均年齢40.7歳、平均勤続年数10.2年)ですから、それを大きく上回っています。
かといってそこまで激務でもない、就職もメジャーな職種ではないため競争率もそこまで高くない。福利厚生もかなり充実している会社が多いです。特に住宅費は転勤が多いためか会社からの補助も非常に手厚いです。(大手だと住宅費の8割会社が負担してくれるケースがあることも…)
ネックは全国転勤があることくらいでしょうか。加えて車移動が基本なので、運転が苦になる人には辛いでしょう。医学知識も日々進歩していきますのでアップデートするために勉強も欠かせません。
かくいう私もアラサーでございますが、額面で800万くらいもらっています。正直、自分の働きでこんなに貰って良いものか不安になります。福利厚生にも全く不満はありません。
今回のまとめ
もし新卒でどの業界、職種にしようか悩んでいる人がいれば「製薬業界のMR」はオススメできる選択肢です。少しでも興味があれば一度業界研究などされてみてはいかがでしょうか。
また既卒で「もっと給料が高くて福利厚生の良い会社に転職したい!」という方も、是非MRをご検討下さい。最近はメーカーで未経験での募集は少ないので、CSOでMR認定試験に合格し、1〜2年実務経験を積んで転職という流れが一番合理的な気がします。
勤務地等の兼ね合いがあるのであれば、CSOで派遣MRとして働き続けるというのも一手かと思いますが、メーカー程待遇は良くないのでその点は妥協が必要です。
ということで今回のまとめ!
今回のまとめ:製薬会社のMRは意外と誰でもなれる!
(高い給料のためなら)医療に貢献したい!勉強頑張れる!という気持ちのある方には門戸が開かれています!必要なのは大卒以上の学歴と普通免許だけです。もしご興味があれば筆者は相談に乗りますので問い合わせフォームにご連絡下さい。
ブログ後記
なんだかんだブログの更新が最近は疎かになってしまっていますが、元気にやっています。
色々ネタもあるのですが、体系的に書いていくのってやっぱりまとまった時間が必要ですし、以前と比べると1記事書くのに色々考えてしまって確実に書くスピードが落ちている気がします。
思いつくままに書いていた頃が懐かしい。質より量なのか、量が質を良くしていくのか。まだまだブログは初心者で奥が深いと思う日々です。
色々あった住宅購入の件は、無事に中古戸建てを購入することになりました!家を買うという人生経験の中でも勉強することが本当に多いですね。
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